2007年03月20日

10年前の日記

 一人で暮らすようになり4ヶ月が経った。

 「何もいらない、心が安らげる場所が欲しい」
 家を出る時の私の望みはそれだけだったから、夫と暮らしていた家の中に、私が執着するような物はなかった。

 唯一必ず持って出ようと思った荷物は、昔つけていた日記だった。

 先日、引き出しの中からその日記を出し、パラパラとめくり・・・夫と交際していた頃のページに目をとめた。

 そこには、夫の束縛に苦しむ私の、感情の吐露が記されていた。


「1996年10月××日

最近○○とケンカが多い。
ずっと、出来る限りの事はしたいからと自分を抑えて○○の事を考えて来たつもりだ。
彼は私と共有している時間、会っている時や電話で話している時、また電話をかけようとしている時、全て独占したいために、それに邪魔となる人には全て憎しみを抱くようだ。
私の周りの人全てがたやすく彼にとっての悪人となってしまうのだ。
今まではそんな風に思わなかったけれど、もう限界だ。
今はストレスはたまるし、話をするのも面倒になってきている。
明日からの旅行も気が進まない。彼の満足のための旅行。
私のためという名の、彼の旅行だ。」


「1996年10月××日

旅行から帰ってきて、別れ際にまたケンカになったから2時間も電話で話をした。
(中略)
今、はっきり言って私は彼の事キライなのかもしれない。
あまり会いたいと思わない。出来ればこのまま連絡をとりたくない。
明日からは自分のために生活してみよう。
(中略)
私の人生を邪魔するなと言ってやりたいくらいだ。さようならと言えたらすっきりするだろうな。
泣かれるのもうざったいけれど、後悔するのは目に見えているし、自分が悪い部分も認めるけれど、今はそうしたい。ばかやろう、と言ってやりたい。傷つける事になったとしても今は憎いのだ。」

 結構本音をずばずば書いているので(当然と言えば当然・・・自分の日記なのだから(苦笑))、そうなの、私ったら昔から無理してたのよ〜〜〜、みたいなノリで笑ってしまった。


 夫は、昔から束縛がひどかったのだ。なのに、どうして私は夫と一緒になってしまったのだろう。

 あの頃は、私も夫もお互いに悩み事を打ち明け相談しあっていた。だから、ケンカをしながらも「彼は今は色々大変だし、精神的な安らぎが必要だから、私が理解するようにしなければ」、と思ってしまった。

 夫の事を大切に思う私の気持ちを行動で表し、理解してもらう事が出来たら、きっと夫の束縛は直る。きっと精神的に落ち着いてくれる。そう楽観していたと思う。

 そして私が彼を幸せにしてみせる、というような、へんな自信もあったと思う。

 とにかく私は、夫から必要とされているのだから、私が夫の心の隙間を埋めてあげたいと思ったし、そうすれば全てがうまくいく、幸せになれる、だから全身全霊で夫に尽くそう、と思ったのだ。

 付け加えると、夫は私の一番の理解者だと思っていたから、夫への感謝の気持ちもあって、精一杯努力しようと思ったのだ。


 
 日記は、夫と二人で暮らしはじめた1997年8月まで続いていた。
 長くなったので、また後日に続きを書きたいと思う。
posted by ブラン at 21:31| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ブランさん、こんばんは!

私もまったく同じでしたよ。
私はすっかり忘れていたのですが、
別居後に以前つけていた日記を読んでみたら
元夫との関係に悩んでいた心情が記されていました。

私はどうして日記に書きながら、それをいつの間に忘れ
結婚してしまったのか、と思います。
ただ、私も元夫のことを理解すれば、もっと受け入れれば
変わるかもしれない、と勘違いしていました。
そして元夫から必要とされている私は
元夫と一緒に生活することがいいのだと思いこんでいました。

今となったらやれやれですが、
当時はそれはそれで幸せを感じていましたね〜。
それが恋愛のなせる幻想だったのでしょうね…。
自分にとっての恋愛とは?って考えさせられますね。
Posted by ウメ at 2007年03月21日 22:40
ウメさん、こんばんは!

日記をつけるというのは、後から自分を振り返るために役立つ、意味のある事なんだな〜と思いますね。
まだ別居して数ヶ月の私は傷心から抜けれなくて・・・うじうじ悩みがちなので(自分でも情けないです^^;)、そんな時に、「やり直したってまた同じ事を繰り返すだけなのに何悩んでるの?目を覚ましなさい!」と自分に言い聞かせる、冷静になるための材料になっています。

同時に、昔の私はどうして勘違いしてしまったのかと虚しくもなりますね。それでも、時間がかかってしまったけれども、理解出来てよかったと思っているのですが。(^^)

私の方こそ、ウメさんの記事「他人の事と自分の事」に考えさせられました!
同僚の方は、彼の異常な行動に疑問を感じて、他の人に相談する事が出来て、ウメさんの意見に耳を傾けたし、客観的に考える事が出来たのですから、えらいと思いました。
昔の私は出来なかったです。
本当に、自分の恋愛について考えちゃいます。

という事で、ウメさんの記事の続き、とても楽しみにしています!(^^)
Posted by ブラン at 2007年03月21日 23:58
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